一般事務の仕事内容とは?1日の流れと求人票にない仕事を事務15年が解説
一般事務って、実際は何をする仕事なのかよくわからないクマ。
求人票を見ても「事務全般」としか書いてなくて、ぼくにできるか不安クマ……
\先に結論/
一般事務は、電話・書類・データ入力などで会社の土台を支える仕事です。
ただ、会社によって受け持つ範囲の幅がとても広い仕事でもあります。
中小企業では、お金の管理まで受け持つこともあります。
私は事務の仕事を15年続けてきました。
今は採用担当として、書類選考から最終面接まで担当しています。
この記事では、私が今の会社で実際に受け持っている仕事と1日の流れを、そのまま紹介します。
この記事を読めば、一般事務の毎日の中身がイメージできます。求人票に書かれない仕事もわかるので、自分に合う求人を見分けやすくなりますよ。
- 一般事務とは何か
- 営業事務・経理事務とのちがい
- 一般事務の主な仕事内容7つ
- 毎日・月1回・年1回の仕事
- 事務15年の1日の流れ
- 求人票に書かれない仕事
- 向いている人と未経験からのなり方
一般事務とは?会社の仕事を支える事務の仕事

一般事務は、会社の中のいろいろな事務を受け持つ仕事です。
営業や経理のように、担当する分野が1つに決まっていないのが特徴です。
一般事務の役わり
一般事務の役わりは、ほかの社員が自分の仕事に集中できるよう支えることです。
電話を受けたり、書類を作ったり、備品をそろえたりします。
「これは誰の仕事?」というすき間を埋めるのも一般事務です。
- 電話や来客の受け口
- 書類やデータの準備
- 備品など働く環境づくり
- すき間の仕事を拾う
そのぶん、会社の人数や規模で中身が大きく変わります。
大きな会社では担当が細かく分かれています。
人数の少ない会社では、1人でいくつもの仕事を受け持つことがよくあります。
私の会社も中小企業なので、一般事務の中にお金の管理まで入っています。会社ごとに「一般事務」の中身はちがう、と覚えておくと安心です。
営業事務・経理事務とのちがい
事務の仕事には、一般事務のほかに営業事務や経理事務もあります。
ちがいを表にまとめました。
ただし、この区切りはあくまで目安です。
中小企業の一般事務では、営業事務や経理の仕事も受け持つことがあります。
私の会社がまさにそうです。
経理の仕事にくわしく興味がある人は、こちらの記事も参考にしてください。

一般事務の主な仕事内容7つ

ここからは、私が今の会社で受け持っている仕事をもとに、一般事務の仕事を7つに分けて紹介します。
会社によって、この中のいくつかだけのこともあります。
電話・来客の対応
会社にかかってくる電話を受けて、担当の人につなぎます。
私の会社では、注文の電話なら、そのまま伝票を出すところまで受け持ちます。
- 電話を受けて取りつぐ
- 注文なら伝票を出す
- 来客の受付・お茶出し
お客さまが来たときの受付や、お茶出しも一般事務の仕事です。
電話と来客は、会社の最初の窓口になる仕事です。
メールと社内外のやり取り
出社したら、まずメールをチェックします。
取引先からの連絡や社内の連絡を確かめて、必要な人に回します。
- 取引先
- 現場の人
- 営業の人
社内では、現場や営業の人とのやり取りも多いです。
人と人のあいだに立って、話をつなぐのも一般事務の大事な役わりです。
伝票・見積書・請求書づくり
一般事務は、会社で使う書類を作る仕事でもあります。
私が作っている書類は、次のとおりです。
- 注文の伝票
- 見積書
- 契約書
- 請求書(発行と発送)
金額や宛名のまちがいは、そのまま取引先に届いてしまいます。
作ったあとの見直しも、仕事のうちです。
データ入力・売上のチェック
売上の計上やチェック、入金処理など、数字をパソコンに入力する仕事です。
私の場合は、毎朝、前の日の売上を集計して入力しています。
- 前の日の売上の集計
- 売上の計上とチェック
- 入金処理
入力の速さより、まちがえないことが大切な仕事です。
ExcelやWordのほか、会計ソフトを使う会社もあります。
お金の出し入れの管理
ここは、会社によって受け持つかどうかが大きく分かれる仕事です。
私の会社では、一般事務の私がお金の管理も受け持っています。
- 現金出納帳をつける
- 帳簿と現金を合わせる
- ネットバンキングの確認
- 銀行への入金・支払い
- 引き落としの確認
中小企業の一般事務では、経理の仕事も受け持つことがあります。
反対に、経理の担当が別にいる会社なら、一般事務はお金にさわらないこともあります。
備品の管理・発注・検品
文房具やコピー用紙など、会社で使う物の在庫を見て、足りなくなる前に発注します。
私の会社では、棚卸しや、届いた物の検品、商品の発送の手配も受け持っています。
- 備品の管理・発注
- 棚卸し
- 届いた物の検品
- 商品の発送の手配
「いつの間にか補充されている」状態を作るのが一般事務です。
目立たないけれど、なくなるとみんなが困る仕事です。
勤怠など社内の手続き
社員の出勤や休みの記録をまとめる、勤怠処理も一般事務の仕事に入ることがあります。
私の会社では、月に1回の仕事です。
ほかにも、一般事務には「担当が決まっていない仕事」が集まりやすいです。
私の会社では、お悔やみがあったときの電報の手配も受け持っています。
何でも屋になりやすいのは、一般事務の特徴の1つです。
思っていたより、いろんな仕事があるクマ……。
全部いっぺんに覚えないといけないクマ?
一度に全部ではなく、毎日の仕事から少しずつ覚えていくのがふつうです。
仕事が毎日・月1回・年1回のどれなのかを知っておくと、見通しが立ちます。
毎日の仕事と、月1回・年1回の仕事

一般事務の仕事は、毎日くり返す仕事と、決まった時期にだけある仕事に分かれます。
私の仕事を、この3つに分けて表にしました。
毎日する仕事
毎日の仕事は、売上やお金のチェック、電話、メールが中心です。
毎日の仕事は、同じ流れをくり返すものが多いです。
手順を覚えるほど、迷わず進められるようになります。
月に1回の仕事
月に1回の仕事は、勤怠処理や月次決算など、1か月分をまとめる仕事です。
私の会社では、在庫月報や売掛一覧表を出力したり、税理士の監査に対応したりもします。
- 勤怠処理
- 営業会議
- 在庫月報・売掛一覧表の出力
- 月次決算
- 税理士の監査の対応
- 資金の準備
月に1回の仕事は、締め切りが決まっているものがほとんどです。
月末や月のはじめは、ふだんより忙しくなりやすい時期です。
年に1回の仕事
年に1回の仕事には、決算や棚卸しがあります。
年賀状の手配や、お歳暮・お中元の手配も私の担当です。
年に1回の仕事は、去年のやり方を思い出しながら進めることになります。
決算のように大きな仕事は、会社の外の人と一緒に進めることもあります。
年に1回の仕事は、次の年の自分のためにメモを残しておくと安心です。
一般事務の1日の流れ(事務15年の例)

ここでは、私のふだんの1日を紹介します。
時間はだいたいの目安です。
午前中は、前の日の売上とお金の確認が中心です。
朝のうちにお金と数字を合わせておくと、1日の仕事が進めやすくなります。
午後は日によってちがいます。
見積書を作る日もあれば、ほかの仕事が入る日もあります。
その合間にも、電話を受けたり伝票を出したりします。
電話は1日のどこでかかってくるかわからないから、合間にやるってことクマね。
自分の作業を進めながら、電話や来客にも対応する。
これが一般事務の1日の特徴です。
求人票の「仕事内容」に書かれない仕事(採用担当から)

私は採用担当として、事務の求人票を書く側でもあります。
求人票の裏側を正直に書きます。
求人票に書いていること
私が求人票の「仕事内容」欄に書いているのは、入ってもらう人にやってもらう仕事だけです。
書いていないけど、お願いすることがある仕事
実際には、求人票に書いた仕事以外をお願いすることもあります。
私の会社の場合、お願いするのは次のようなときです。
- 人手が足りなくなったとき
- 誰かが休んだときのため
人手が足りなくなると、書いてある仕事以外もやってもらうことになります。
また、誰かが休んだときに対応できるよう、ほかの人の仕事も最低限は覚えてもらうことがあります。
求人票の仕事に加えて、ほかの仕事を頼まれることもある。そう思って読んでおくと、入ってからのギャップが小さくなりますよ。
応募する前に確かめておくと安心なこと
求人票だけではわからないことは、面接の逆質問で聞いておくと安心です。
たとえば、次のようなことです。
- 1日の仕事の流れ
- 担当する仕事の範囲
- 事務は何人で回しているか
事務の人数がわかると、受け持つ範囲の広さも見えてきます。
求人票のどこを見ればいいかは、診断でも確かめられます。

一般事務に向いている人・向いていない人

一般事務に向いているかどうかは、仕事の中身から考えるとわかりやすいです。
私の仕事をもとに、向いている人と向いていない人を整理しました。
向いている人
一般事務の仕事には、お金や数字を合わせる仕事や、人と人をつなぐ仕事がたくさんあります。
そのため、次のような人は向いていると思います。
- コツコツ同じ作業ができる
- 数字や金額を見直せる
- 人と人のあいだに立てる
- 頼まれごとを受け止められる
目立たない仕事でも、正確に続けられる人は一般事務に向いています。
向いていないかもしれない人
反対に、次のような人は、一般事務を窮屈に感じるかもしれません。
- 同じ作業のくり返しが苦手
- 自分の成果を数字で見たい
- 仕事の範囲を決めておきたい
一般事務は、担当がはっきりしない仕事も回ってきやすい仕事です。
「自分の仕事はここまで」と線を引きたい人は、合わないこともあります。
ただ、仕事の範囲がはっきりした職場を選べば、働きやすくなることもあります。
自分が事務に向いているか、診断で確かめてみてください。

未経験から一般事務になるには

一般事務は、未経験から目指す人も多い仕事です。
ここでは、未経験から目指すときに知っておきたいことをまとめます。
最低限ほしいパソコンのスキル
一般事務では、毎日のようにパソコンを使います。
最低限ほしいのは、次のスキルです。
- Excelの入力と簡単な計算
- Wordで文書を作る
- メールの読み書き
最初から完璧でなくても、基本の操作ができれば大丈夫です。
会計ソフトなど会社独自のものは、入ってから覚えることが多いです。
資格はなくても応募できる
一般事務の求人は、資格がなくても応募できるものが多いです。
資格は「あれば助けになる」くらいのものです。
ただ、お金の管理まで受け持つ会社なら、簿記の知識は役に立ちます。
事務に役立つ資格は、こちらでくわしく紹介しています。

簿記3級が気になる人は、簿記3級は意味ないのかを書いた記事も参考にしてください。
未経験で最初につまずきやすいこと
未経験で一般事務に入ると、最初は電話と覚えることの多さにとまどいやすいです。
最初のつまずきは、多くの人が通る道です。
未経験で事務を始めるときの不安は、こちらの記事でくわしく書いています。

事務の仕事がきついと感じたときのことは、こちらにまとめています。

未経験から事務を目指す流れは、なり方の記事にステップでまとめています。求人探しは、事務に強い転職エージェントを使うのも1つの方法ですよ。


一般事務の仕事内容でよくある質問

一般事務の仕事内容について、よく聞かれる質問に答えます。
Q1. 一般事務と事務職のちがいは何ですか?
事務職は、事務の仕事全体をまとめた呼び方です。
一般事務は、その中の1つです。
- 一般事務
- 営業事務
- 経理事務
- 人事事務
一般事務は、分野をしぼらずに社内の事務を受け持つ仕事です。
Q2. 一般事務は楽な仕事ですか?
楽に感じる時期や職場はあります。
ただ、締め日や月末など忙しい時期もあり、いつも楽とは言えません。
楽かどうかは、会社や時期でかなり変わります。
くわしくは、こちらの記事で書いています。

Q3. 一般事務の年収はどのくらいですか?
年収は、会社の規模や地域、経験によって大きく変わります。
同じ一般事務でも、受け持つ範囲が広いと評価が変わることもあります。
事務職の年収の目安と上げ方は、事務職の年収をまとめた記事で紹介しています。
Q4. 未経験なら、一般事務と営業事務のどちらがいいですか?
どちらも未経験から目指せる仕事です。
営業事務は、取引先とのやり取りや営業の手伝いが中心です。
一般事務は、社内の事務を幅広く受け持ちます。
- やり取りが好き→営業事務
- 幅広く支えたい→一般事務
人とのやり取りが好きか、社内で幅広く支えたいかで選ぶのがおすすめです。
どちらが合うか迷ったら、事務職に向いてる診断も使ってみてください。
まとめ|一般事務の仕事内容を知って、自分に合う求人を選ぼう

一般事務は、電話・書類・データ入力などで会社の土台を支える仕事です。
私の会社のように、中小企業ではお金の管理まで受け持つこともあります。
求人票に書いてある仕事のほかに、人手が足りないときなどは別の仕事を頼まれることもあります。
仕事内容を知っておくと、自分に合う求人を選びやすくなります。
今の自分に近いところから、次の一歩を選んでみてください。
一般事務は、目立たないけれど会社にいなくてはならない仕事です。あなたに合う職場が見つかるよう、応援しています。



