一般事務は楽すぎ?楽に感じる時期と楽じゃない場面を事務15年が解説
一般事務って楽すぎって聞くクマ。
ぼくの職場も手が空く日があって、このままでいいのか不安になるクマ……
\先に結論/
一般事務が楽に感じる時期や職場は、たしかにあります。
でも、ずっと楽とは限りません。
入社したばかりの時期や、締め日、窓口に立つ場面は、楽とは言えないこともあります。
私は事務の仕事を15年続けてきました。
営業から事務に未経験で移りました。
今は採用担当として、書類選考から最終面接まで担当しています。
この記事では、楽に感じる理由と楽じゃない場面の両方を、私の体験をまじえて整理します。
この記事を読めば、自分がどのタイプに近いかがわかります。「楽すぎて不安」「暇すぎてつらい」「楽な職場を探したい」の3つです。次に何をすればいいかも見えてきますよ。
- 一般事務が楽と言われる理由
- 楽に感じる時期と職場の特徴
- 楽とは言えない場面
- 楽すぎて不安なときの正体
- 暇すぎて辞めたいときの考え方
- 楽に働ける職場の探し方
一般事務が「楽すぎ」と言われる5つの理由

一般事務が「楽すぎ」と言われるのには、それなりの理由があります。
ただ、どれも「会社や時期によっては」という条件つきです。
先に5つを並べておきます。
①体を動かす仕事より体力の負担が小さい
一般事務は、座ってパソコンや書類に向かう時間が長い仕事です。
立ちっぱなしや重い物を運ぶ仕事とくらべると、体の疲れ方はちがいます。
そのぶん「楽そう」と見られやすいのかもしれません。
ただ、体が楽でも、頭や気持ちが疲れる日はあります。
細かい数字の確認が続く日は、夕方にはぐったりします。
②土日休み・残業少なめの求人がある
事務の求人票には「土日休み」「残業少なめ」と書かれているものがあります。
休みが決まっていると、生活の予定が立てやすいですよね。
この働きやすさが「楽」という言葉で語られることもあります。
ただし、休みや残業は会社によってちがいます。
求人票の書き方だけで決めず、中身を確かめることが大切です。
確かめ方は、後半の「楽に働ける事務の職場を探すコツ」で説明します。
③決まった手順の仕事が多く、覚えればくり返せる
伝票の入力、書類の作成、ファイルの整理。
事務には、毎月同じ流れでくり返す仕事が多くあります。
一度手順を覚えると、迷う時間が減っていくのが事務の特徴です。
覚えるまでがたいへんで、覚えたあとは楽になるってことクマ?
このあたりは、このあとくわしく書きます。
④ノルマや売上の数字を追わなくていい
一般事務には、営業のような個人のノルマがないことが多いです。
私は営業から事務に移ったので、ここは実感があります。
自分の売上の数字に対するストレスは、事務に移ってなくなりました。
ただ、数字と無関係になったわけではありません。
会社としては売上を上げる必要があります。
だから今度は、営業に数字を上げてもらう立場になりました。
- 自分の売上のストレスは消えた
- 会社の売上は今も大事
- 営業に数字を上げてもらう側に
楽になった部分もあれば、形を変えた大変さもある。
これが、営業と事務の両方を経験した私の実感です。
⑤忙しい時期とそうでない時期の差が大きい
事務の仕事は、月や年の中で忙しさに波があります。
締め日や月末は手が足りないのに、月のはじめは落ち着いている。
そんな職場も少なくありません。
落ち着いている時期だけを見ると「楽すぎ」に見えるのだと思います。
反対に、忙しい時期に入った人は「楽なんてうそ」と感じるはずです。
一般事務が楽に感じる時期・職場があるのは本当

「楽すぎ」という声を、私は否定しません。
楽に感じる時期や職場があるのは本当だからです。
慣れると、同じ仕事にかかる時間が短くなる
私にも、慣れてから「楽になったな」と感じたことがあります。
半日かかっていた発注作業が、1時間ほどでできるようになったのです。
発注は、棚卸しをしてから行います。
数をまちがえると、まわりに迷惑をかけてしまいます。
だから最初は、かなり慎重に進めていました。
最初は手順を確かめながら進めるので、時間がかかります。
くり返すうちに、どこを見ればいいか、次に何をするかが体に入ってきます。
そうすると、同じ仕事でも負担は軽くなります。
「楽」と感じられるのは、それまで積み重ねてきたからこそ。慣れた自分をほめていいと思いますよ。
楽に感じやすい職場の特徴
楽に感じるかどうかは、職場の条件でも変わります。
一般的には、次のような職場だと落ち着いて働きやすいと言われます。
- 担当の範囲がはっきりしている
- 人数に余裕がある
- 忙しい時期が決まっている
- 手順書がそろっている
反対に、少ない人数で電話も来客も経理も見る職場だと、楽とは言いにくくなります。
同じ「一般事務」でも、中身は職場によって大きくちがうのです。
「一般事務が楽な業界」は求人票だけではわからない
「楽な業界はどこ?」と気になる人も多いと思います。
ただ、私は業界だけで決めるのはおすすめしません。
同じ業界でも、会社の人数や担当の広さで忙しさはまったくちがうからです。
業界より、その会社で何を担当するかを見るほうが確実です。
求人票の見方は、後半で紹介します。
「事務は楽でいいね」と思われても楽じゃない場面

楽に感じる時期がある一方で、楽とは言えない場面もあります。
外から見えにくい大変さがあるのが、事務の仕事です。
入社してすぐは覚えることが多い
私は営業から事務に未経験で移りました。
慣れるまでの時期は、楽とはほど遠いものでした。
くわしい話は、こちらの記事に書いています。

会社の窓口として、クレームや板挟みにあう
「事務は楽でいいね」と口に出して言われたことはありません。
でも、そう思われているなと雰囲気で感じることはあります。
そんなとき、私がちがうと思う場面があります。
それは、会社の窓口としてクレームを言われたり、板挟みになったりする場面です。
事務は、電話や来客の最初の受け口になることが多い仕事です。
自分が原因ではないことでも、まず話を受け止める立場になります。
社内と社外のあいだに立つので、両方の気持ちを考えることになります。
ぼく、窓口で文句を言われるのがいちばんしんどいクマ……
こうした場面は、外から見ていても気づかれにくいものです。
締め日・月末など、時期によって忙しさが変わる
最初に書いたように、事務の仕事には波があります。
締め日や月末、決算の時期は、ふだんより仕事が一気に増えます。
「暇な日」と「余裕のない日」が同じ職場にある。
これを知っておくと、暇な時期の過ごし方も変わってきます。
ミスが目立ちやすく、正確さを求められる
事務の仕事は、うまくいって当たり前と見られがちです。
そのぶん、金額や日付のまちがいは目立ちます。
- 請求書の金額の確認
- 書類の日付や宛名
- データの入力と見直し
正確に進めるための気くばりは、楽そうに見える仕事の裏側にあります。
事務が楽すぎて不安になるときの正体

楽な状態が続くと、今度は不安が出てくることがあります。
不安の中身を分けてみると、やることが見えてきます。
スキルが身につかない気がする
同じ仕事のくり返しだと、「このままで成長できるのかな」と思いやすいです。
その不安は、まじめに働いているからこそ出てくるものだと思います。
こういうときは、今の仕事でできるようになったことを書き出してみてください。
慣れた作業も、ほかの会社で通用する経験です。
仕事が少なくて、職場に居場所がない気がする
手が空く時間が長いと、「自分はいなくてもいいのでは」と感じてしまいます。
周りが忙しそうだと、なおさらです。
暇なのに、暇そうに見えないようにするのも疲れるクマ……
暇なときにできることは、このあとまとめます。
この先、会社や仕事がどうなるか心配
仕事が少ない状態が長く続くと、会社の先行きも気になります。
この不安は、ひとりで考えこむほど大きくなりがちです。
何が心配なのかを1つずつ書き出すと、気持ちが少し整理されます。
楽なのは悪いことではない
ここで伝えたいのは、楽に働けていること自体は悪いことではないということです。
不安になるのは「楽だから」ではなく、「この先が見えないから」のことが多いと思います。
やりがいの悩みをもっと深く整理したい人は、こちらの記事が参考になります。

自分が事務に向いているか確かめたい人は、診断も使ってみてください。

事務職が暇すぎて辞めたいときに考えること

暇な時間がつらいのは、ぜいたくな悩みではありません。
時間が進まないつらさは、忙しいつらさとは別の大変さです。
手が空く時間にできること
私は手が空いた時間に、こんなことをしています。
- マニュアル作り
- 社内で使う書類のコピー
- 書類のまとめと片付け
マニュアルを作っておくと、次に同じ仕事をするときに迷いません。
ほかの人に仕事を頼むときにも役立ちます。
空いた時間を、忙しい時期の準備に使うイメージです。
上司に仕事を増やしてほしいと伝えるときの言い方
暇な状態が続くなら、上司に相談するのも1つの方法です。
「暇です」と言うより、できることを添えると伝わりやすくなります。
- 手が空く時間があります
- ほかに手伝える仕事は?
- ○○なら引き受けられます
暇がつらい・体調に出ているなら
暇なつらさが長く続くと、気持ちが落ちこむこともあります。
眠れない、朝がつらいなど体調に出ているときは、まず自分の体を優先してください。
医療機関のほかに、厚生労働省の「こころの耳」という相談先もあります。働く人の心の健康のためのサイトです。
▶ 厚生労働省「こころの耳」(外部サイト)
そのうえで、今の職場を続けるか迷うなら、転職を考えるのも選択肢の1つです。
まずは診断で、自分の気持ちを整理してみてください。

暇がつらいと感じるのは、もっと役に立ちたい気持ちがあるからだと思います。その気持ちは次の職場でも生かせますよ。
転職を考えるなら、事務職に強い転職エージェントも比べておくと安心です。

「楽そう」が志望動機のときの伝え方|採用担当が見るのは志望度と下調べ

これから事務に転職したい人の中には、「正直、楽そうだから」という人もいると思います。
その気持ちは自然なものです。
ただ、面接でそのまま伝えるのはおすすめしません。
「簡単そう」で選ぶとギャップが出やすい
埼玉新卒応援ハローワークの資料にも、同じ話が出てきます。
「簡単そうだから」などの理由で事務を選ぶと、「理想と現実のギャップに驚くと思います」という内容です。
同じ資料では、事務で求められることも挙げられています。
- コミュニケーションが要る
- データ入力だけではない
- 雑務が多い
- 正確さが求められる
▶ 埼玉新卒応援ハローワーク「事務職は本当に簡単なのか?」(外部サイト)
※新卒向けの資料ですが、転職で事務をめざす人にも通じる内容です。
「楽そう」だけで選ぶと、入ってから戸惑いやすいということです。
採用担当として見ているのは、志望度と下調べ
私は採用担当として、書類選考から最終面接までを担当しています。
面接で私が見ているのは、その会社で働きたい気持ちの強さと、どれだけ下調べをしてきたかです。
「楽そう」という言葉そのものより、「なぜこの会社なのか」が伝わるかどうかが大切です。
「働きやすさ」を志望動機にするときの伝え方
土日休みや残業の少なさにひかれるのは、悪いことではありません。
伝えるときは、「楽そう」を「長く働きたい理由」に言いかえてみてください。
- 楽そう→長く続けたい
- 残業が少ない→生活と両立
- 簡単そう→手順を覚えて正確に
そのうえで、会社のホームページや求人票で調べたことを1つ添えます。
下調べが伝わると、志望度も伝わりやすくなります。
「楽そう」を、そのまま言わなければいいってことクマね。
ぼくも言いかえを考えてみるクマ!
面接の質問と答え方は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

楽に働ける事務の職場を探すコツ

「どうせ働くなら、落ち着いて働ける職場がいい」。
そう思うのは当然です。
ここでは、職場を探すときに見たいところをまとめます。
求人票で見るところ
求人票では、次の3つを見てみてください。
- 残業時間の書き方
- 担当業務の書き方
- 事務の人数
担当業務が「一般事務全般」としか書かれていない場合は、範囲が広いこともあります。
担当業務の書き方は、働き方を知る手がかりです。
一般事務の担当業務の例や、求人票に書かれない仕事は、こちらでまとめています。

求人票のチェックは、診断でも確かめられます。

面接で確かめたいこと
面接では、逆質問の時間を使って働き方を確かめられます。
- 1日の仕事の流れ
- 忙しい時期はいつか
- 事務は何人で回しているか
忙しい時期を聞いておくと、入社してからの「こんなはずじゃ」を減らせます。
「楽」だけで選ぶと合わないことがある
楽な職場を探すのは悪いことではありません。
ただ、「楽かどうか」だけで選ぶと、仕事の中身が合わないこともあります。
前に書いたように、どの事務にも楽とは言えない場面があります。
「自分はどんな仕事なら続けられるか」も一緒に考えてみてください。
ひとりで求人を探すのが大変なら、転職エージェントに職場の様子を聞くのも1つの方法ですよ。
どのエージェントが合うかは、診断で確かめられます。


一般事務の「楽すぎ」でよくある質問

Q1. 事務の仕事は楽すぎるって本当ですか?
楽に感じる時期や職場があるのは本当です。
仕事に慣れると、同じ作業にかかる時間は短くなります。
ただ、入社したばかりの時期や締め日、窓口に立つ場面など、楽とは言えないときもあります。
「いつも楽」とは言えない、というのが私の考えです。
Q2. 一般事務が楽な業界はどこですか?
業界だけで「楽」とは決められません。
同じ業界でも、会社の人数や担当の広さで忙しさは変わるからです。
求人票の担当業務や、面接で聞く忙しい時期で確かめるのがおすすめです。
Q3. 事務職は暇な仕事ですか?
暇な時期がある職場はあります。
ただ、締め日や月末など、忙しい時期とセットのことが多いです。
暇な時間は、マニュアル作りや書類の整理など、次の準備に使えます。
Q4. 事務職は底辺と言われるのはなぜですか?
ネットでは、そんな言葉を見かけることがあります。
外から仕事の中身が見えにくいことが、理由の1つかもしれません。
事務は、会社の窓口に立ったり、お金や書類を正確に扱ったりする仕事です。
私は、ネットの言葉を気にする必要はないと思っています。
まとめ|一般事務が楽すぎと感じたら、自分に合う働き方を選ぶきっかけに

一般事務が楽に感じる時期や職場は、たしかにあります。
私も、半日かかっていた発注作業が1時間ほどでできるようになって、楽になったと感じました。
一方で、会社の窓口としてクレームを受けたり、板挟みになったりする場面もあります。
「楽すぎ」と感じたときは、これからの働き方を考えるきっかけにしてみてください。
今の自分に近いタイプから、次の一歩を選んでみてください。
楽に働けている今も、不安な気持ちも、どちらも大事なサインです。あなたに合う働き方を、一緒に見つけていきましょう。



