事務職のExcelはどこまで必要?採用担当が見ている本音レベルを公開
「事務職に応募したいけれど、Excelってどこまでできれば採用してもらえるの?」と不安になっていませんか。
結論を先に書きます。事務職のExcelは「SUM・AVERAGE・四則演算・表作成・並び替え」までできれば、ほとんどの求人で採用ラインに乗ります。
私は事務職15年・採用業務も兼務している現役会社員です。書類選考から最終面接まで担当する立場として、面接でExcelスキルを確認するときに見ているポイントは、たった5つに絞れます。
この記事では「事務職のExcelはどこまで必要か」を、採用担当の本音で3分で判断できる形にまとめました。忖度なしで公開しますので、応募前のチェックに使ってください。
- 採用担当が見ている「Excelの合格ライン」
- 初級・中級・上級の境目とレベル別チェック
- 面接で評価される関数5つ
- 履歴書のPCスキル欄で好印象になる書き方
- 未経験・ブランクから3ヶ月で仕上げる学習プラン
結論|事務職のExcelは「ここまで」できればOK【採用担当の本音】


求人票の「Excel基本操作」って、どこまでできてれば合格なんですか?
事務職に応募するとき、いちばん気になるのが「Excelのレベル感」ですよね。
結論から書きますね。
採用担当として面接で見ているのは「Excelで5つの操作ができるか」だけです。
採用担当が見ている5つの操作
- SUM(合計)で数値を足せる
- AVERAGE(平均)が出せる
- 四則演算(+−×÷)が入力できる
- 罫線を引いて簡単な表が作れる
- 並び替え・フィルターで一覧を絞れる
この5つができれば、一般事務の求人票で見かける「Excel基本操作」はクリアです。
VLOOKUPやピボットテーブルは、正直なところ「できればうれしい」レベル。応募の段階で必須ではありません。

採用担当として書類選考に立ち会う立場ですが、応募者の8割はこの5つで十分通過しています。
「Excelできる方」と書いてある時、中級は要らない理由
求人票の「Excelできる方」という表現は、意外とハードルが低いです。
採用側の本音を言うと、求人票の文言は人事や上司が「ちょっと多めに書いておこう」という気持ちで作っていることが多いです。
実際に入社後に使うのは、入力・集計・並び替えがほとんど。複雑なマクロや関数を1日中組む業務は、一般事務ではまれです。
つまり、求人票の表現を真に受けて「自分には無理」と諦める必要はありません。
私自身、事務職15年で4社経験していますが、応募時点でVLOOKUPを完璧に使えた職場は一つもありませんでした。
多くは入社後にOJTで覚えています。最初から完璧を求められる職場は少数派です。
- Excelの「使ったことがある」ではなく「自分で1から表を作れる」かを見る
- 関数は最低限。それより「数式を壊さない」姿勢を評価する
- わからない時に「調べて解決できる人」かどうかを重視する
レベル別チェック|あなたはどこ?初級・中級・上級の境目

「Excelどこまでできれば事務職を狙えるか」を、3段階に分けて整理します。
自分が今どのレベルにいるのか、まずチェックしてみてください。
初級レベル(未経験OK求人ライン)
初級は「入力ができる」レベルです。
- セルに文字・数字を入力できる
- SUMで合計を出せる
- 罫線・色塗りができる
- 印刷範囲を指定できる
このレベルで応募できるのは、未経験歓迎の一般事務やデータ入力の求人です。
「事務職に挑戦してみたい」と思った時点で、ここはほぼ満たせている方が多いです。
「未経験OK」と書かれた求人は、初級レベルでスタートしてOKです。
中級レベル(一般事務の合格ライン)
中級は「集計・整理ができる」レベルです。
- SUM・AVERAGE・四則演算が使える
- IF関数で条件分岐ができる
- 並び替え・フィルターで一覧を絞れる
- 簡単な表を1から作れる
中級ができれば、ほとんどの一般事務求人で書類選考を通過できます。
中級は「習得難易度」と「実務での出番」のバランスがいちばん良いゾーンです。3ヶ月本気で学べば、未経験からでも到達できます。

面接でExcelスキルを聞くとき、私はこの中級ラインを基準にしています。
上級レベル(経理・営業事務のライン)
上級は「分析・自動化ができる」レベルです。
- VLOOKUP・XLOOKUPで参照できる
- ピボットテーブルで集計できる
- COUNTIF・SUMIFで条件付き集計ができる
- マクロで定型作業を自動化できる
上級は経理事務・営業事務・データ分析系の事務で求められるレベルです。
一般事務を狙うなら、ここまでは不要。応募の段階で焦らなくて大丈夫です。
上級は「目指したい人だけ目指せばいい」レベル。在職中に余裕ができてから挑戦するのが現実的です。
自分のレベル早見表
自分がどのレベルにいるか、3秒で判断できる早見表です。
現時点で初級でも、応募できる求人はたくさんあります。
採用担当が「これは欲しい」関数5選【最低限これだけ】

「事務職のExcel関数は最低限どれを覚えればいい?」という質問が、面接でもよく出ます。
結論はこの5つです。
SUM・AVERAGE・IF・VLOOKUP・COUNTIF。この5つで日常業務の9割は回ります。
SUM/AVERAGE(合計と平均)
合計のSUM、平均のAVERAGEは必須中の必須です。
請求書の金額集計、勤怠の合計時間、売上の月平均など、出番は毎日のようにあります。
この2つは小学校の算数と同じ感覚で使えるので、難しい構文は覚えなくて大丈夫です。
面接で「Excelできますか」と聞かれて「SUMは使えます」と答えるだけでも、印象は十分プラスです。
SUMが使えると「集計表が作れる人」と判断します。ここが採用判断のスタート地点です。
IF(条件分岐)
IF関数は「もし◯◯だったら△△」を判定する関数です。
たとえば「売上が10万円以上なら『達成』、未満なら『未達』」のように、表に自動でラベルをつけられます。
IFが使えると、Excelで「考える表」が作れるようになります。中級レベルの入口です。
慣れてくると、ネストして条件を重ねたり、IFERROR と組み合わせて見やすい表を作れるようになります。
VLOOKUP/XLOOKUP(参照)
VLOOKUPは「別の表から情報を引っ張ってくる」関数です。
商品コードから商品名を呼び出したり、社員IDから氏名を呼び出したり、業務効率が一気に上がります。
新しいバージョンではXLOOKUPの方が便利ですが、現場では今もVLOOKUPが主流です。
「使えなくても今すぐ困らない」けれど「使えると一段上に見える」関数。中級から上級への分かれ目はここにあります。

VLOOKUPが使えると「中級以上」と判定する採用担当は多いです。覚えると武器になります。
COUNTIF(条件付きカウント)
COUNTIFは「条件に合うセルの数を数える」関数です。
「承認済みの件数」「在庫切れの商品数」など、リストから件数を抽出するのに使います。
関数の中では覚えやすい部類なので、IFと一緒に習得すると効率がいいです。
応募書類に「COUNTIFを用いた集計の経験あり」と書けると、即戦力感をしっかり出せます。
関数より大事な「数式を壊さない」基本姿勢
関数を覚えるのと同じくらい大切なのが「数式を壊さない」姿勢です。
他の人が作った表を引き継いだとき、セルを上書きして数式を壊してしまうと業務がストップします。
採用担当として、ここはかなり重視します。
- セルを上書きする前に「数式バー」を確認する
- 編集前にファイルを「名前を付けて保存」でバックアップする
- わからない時は触らず、先輩に聞く勇気を持つ
この姿勢が見える応募者は、関数の知識が少なくても「育てたい」と思える存在です。
Excelだけじゃない|タイピング・ブラインドタッチはどこまで必要?


ブラインドタッチができないと、事務職は無理ですか?
ここは多くの方が不安に感じるポイントです。
結論から書きます。
ブラインドタッチができなくても、事務職には採用されます。速度より「正確さ」を見ています。
採用面接でタイピング速度を見られるか
面接でタイピングテストをする企業は、ほんの一部です。
大手のコールセンターや派遣のスキルチェックでは測ることもありますが、一般的な事務職の採用面接ではまずありません。
採用担当として正直に言うと、面接の場でタイピング速度を測ることは、ほとんどないです。
見ているのは「PCに苦手意識がないか」と「入社後に伸びそうか」の2点。スピードよりも姿勢を重視しています。
最低ラインは1分60〜100字
事務職のタイピング速度の目安は、1分で60〜100字です。
これはe-typingなどの無料サイトで「普通〜良い」レベル。日常業務にまったく支障ありません。
もし今、画面を見ながらゆっくり打っている方も、1日10分の練習を1ヶ月続ければ十分到達できます。
e-typingは無料で診断できるので、自分の現状を一度測ってみるのがおすすめです。
「思ったより打てる」と気づくと、応募への一歩が踏み出しやすくなります。
ブラインドタッチできない人の合格パターン
ブラインドタッチができなくても合格している方には、共通点があります。
- 面接で「現在練習中です」と素直に伝える
- e-typingのスコアを履歴書に添えて努力を見せる
- 「半年以内に1分100字を目指します」と具体的に話す
採用側は完璧な人を採るのではなく「伸びる人」を採りたいと思っています。
努力の方向性を見せるだけで、合格に近づきます。

「タイピング遅いんですが」と正直に話す方ほど、入社後にぐんと伸びる印象です。
履歴書・職務経歴書には「こう書けばOK」【採用担当が好印象な例文】

事務職の履歴書で、PCスキル欄は意外と見られるポイントです。
採用担当として、ここで応募者の「自己評価の正確さ」が見えるからです。
「Excel:基本操作可能」だけはNG
「Excel:基本操作可能」とだけ書いてある履歴書は、もったいないです。
採用側からすると「基本操作」の定義が人によって違うので、判断材料になりません。
具体的にできる関数・操作を書いた方が、書類選考の通過率は上がります。
合格レベルの書き方テンプレ(5パターン)
そのままコピペで使える、合格レベルの書き方を5つ紹介します。
- Excel:SUM・AVERAGE・IFを用いた集計表の作成が可能
- Excel:VLOOKUPを用いた商品マスタの参照業務の経験あり
- Word:ビジネス文書(社外文書・社内通知)の作成が可能
- タイピング:e-typingスコア250(1分120字相当)
- PowerPoint:会議資料の作成経験あり(簡単な図表・グラフ)
「関数名」「経験」「数値」を入れると、急に説得力が出ます。
同じ「基本操作可能」でも、書き方ひとつで採用担当の印象は変わります。
面接で質問された時の「言える材料」を、履歴書の段階で仕込んでおくイメージです。
未経験・ブランクありの書き方
事務職が未経験でも、書き方を工夫すれば好印象につながります。
ポイントは「実務経験はないが、学習中」を正直に書くこと。
- 「Excel:YouTubeで学習中。SUM・AVERAGE・IFは習得済み」
- 「タイピング:1日10分練習中。e-typingスコア150から200を目指して継続」
- 「MOS Excel スペシャリスト:学習中・2026年内取得予定」
採用担当としては「学習中」の一言があるだけで、人物評価がプラスになります。
「できないから書かない」より「学習中だから書く」方が、ずっと前向きに映ります。
応募書類は、自分を売り込むツール。隠さず、盛らず、を心がけてください。
採用担当が「会いたい」と思うPCスキル欄の共通点
面接に呼びたくなる履歴書には、共通点があります。
- 「できること」と「学習中」を分けて書いている
- 関数名や数値で具体的に書いている
- 盛らずに、できる範囲を正直に書いている
「自己評価が正確な人」は、入社後のミスマッチが少ないと判断できます。
履歴書のPCスキル欄は、文字数が少なくても採用判断に影響する場所です。具体的に、正直に、が鉄則です。
履歴書全体の書き方は、こちらの記事も参考になります。
未経験・ブランクからの最短ルート【独学プラン3ヶ月】

「今からExcelを覚えて、事務職に転職したい」
そう考えている方に、独学で仕上げる3ヶ月プランを用意しました。
1日30分の学習で、中級レベルまで到達するイメージです。
1ヶ月目:タイピング&基本操作
最初の1ヶ月は、土台作りに集中します。
- e-typingで毎日10分タイピング練習
- Excelの画面構成・セル・行列を覚える
- SUMで合計、罫線、印刷範囲の指定を練習
YouTubeの無料動画で十分対応できます。「Excel 初心者」で検索すれば、優良な教材が山ほど出てきます。
大切なのは「動画を見て終わり」にせず、自分のExcelで同じ操作を真似ること。手を動かすほど身につきます。
2ヶ月目:SUM〜IFまで
2ヶ月目は、関数を体系的に覚える期間です。
- AVERAGE・MAX・MINで集計の幅を広げる
- IF関数で条件分岐を理解する
- COUNTIF・SUMIFで条件付き集計に挑戦
ここまで来ると、求人票の「Excel基本操作」を自信を持って満たせます。
関数は「実務でどう使うか」を想像しながら学ぶと、覚えやすくなります。たとえばIFは「合否判定」「達成・未達」「割引対象の判別」など、身近な例で練習すると定着します。
3ヶ月目:VLOOKUP・並び替え・面接対策
3ヶ月目は、応用と面接対策です。
- VLOOKUPで参照関数を習得
- 並び替え・フィルター・ピボットテーブルの基本操作
- 面接で「Excelできます」と答える練習
3ヶ月後には、一般事務の合格ラインを十分にクリアしている状態です。
「3ヶ月も続くかな…」と不安な方は、まず1ヶ月だけ試してみてください。タイピングと基本操作だけでも、十分な手応えを感じられます。

面接対策は、私のブログの面接マナー記事も合わせて読むと安心ですよ。
MOSは取るべきか(採用担当の本音)
MOS(Microsoft Office Specialist)の取得について、よく相談されます。
採用担当の本音は「あったら加点、なくても不利にはならない」です。
MOSを持っているからといって、無条件で採用にはなりません。実務で使えるかを面接で確認します。
取得自体より「取るために学習した時間」の方が、応募者の人柄を映してくれます。
- 未経験・ブランクの方は、取得すると「学習意欲の証明」になる
- 事務職経験者は、無理に取らなくてOK
- 取るならスペシャリストレベルで十分
時間と費用に余裕がある方は、取得しておくとプラスの判断材料になります。
よくある質問(FAQ)

Q. Excel未経験でも事務職に受かりますか?
はい、受かります。未経験OKの求人なら、入社後に教える前提で採用しています。
「学習中」を履歴書に書き、面接で素直に伝えれば、採用ラインに乗ります。
私自身、これまで未経験の方を多く採用してきました。スタート時点での差はあっても、半年後にはみんな同じくらい仕事を回せるようになっています。
大切なのは「これから覚える意欲」を見せること。完璧を装う必要はありません。
「未経験ですが、Excelを学習中です」と伝えるだけで、面接官の印象はかなり前向きに変わります。
Q. 中小企業ならExcelできなくてOKですか?
中小企業の方が、Excelの要求レベルは低めです。
大企業のように高度な分析業務はなく、入力・集計・並び替えで日常業務が回ります。
未経験から事務職を狙うなら、中小企業の方が入りやすい傾向です。
ただ「全くできなくていい」というわけではありません。最低限のSUM・四則演算・タイピングは仕込んでおくと、応募できる求人の幅がぐんと広がります。
Q. ブランクありでも大丈夫ですか?
ブランクがあっても、応募できる求人はたくさんあります。
採用担当としては「ブランク中に何をしていたか」を聞きます。学習・育児・介護など、正直に話せば問題ありません。
むしろブランク期間中にタイピング練習やExcel学習をしていれば、強い武器になります。
Q. 求人票に「中級程度」と書かれていたら?
「中級」と書かれている場合、IF・VLOOKUPまでの中級レベルを期待しています。
ただ、面接で「VLOOKUPは学習中です」と話せば、応募の土俵には乗れます。
求人票はあくまで「希望条件」。100%満たさなくても応募する勇気を持ってほしいです。
Q. MOSと簿記、どちらを優先すべき?
一般事務を狙うなら、MOSの方が直接的です。
経理事務や経営事務を狙うなら、簿記3級から始めるのが定番です。私自身も簿記2級を取得していますが、応募の幅が広がります。
Q. 派遣のスキルチェックは難しい?
派遣会社のスキルチェックは、求人ごとに難易度が違います。
一般事務の派遣なら、SUM・並び替え・簡単な表作成ができれば十分です。事前に派遣会社のキャリアアドバイザーに「どのレベルが必要か」聞くと安心です。
Q. PCスキルなしで採用される事務はある?
受付事務・電話応対中心の事務など、PCスキルがほぼ要らない求人もあります。
ただ、長く事務職を続けるなら、最低限のExcel・タイピングは身につけておく方が選択肢が広がります。
まとめ|採用される人は「Excelよりコミュニケーション力」を見せている

ここまで「事務職のExcelはどこまで必要か」を採用担当目線で書いてきました。
最後にいちばん大事なことをお話しします。
採用される人は、Excelよりコミュニケーション力を見せています。
面接で15年見てきて、合否を分けるのは関数の知識ではありません。
- わからない時に「教えてください」と素直に言える
- ミスをした時に「すみません、確認します」と落ち着いて対応できる
- 周りの社員と笑顔で話せる
この3つができる方は、Excelスキルが多少足りなくても採用に至ります。
逆に、関数を熟知していても、職場の人と話せない方は採用しづらいのが現実です。
事務職は1人で完結する仕事ではなく、社内のあちこちと連携する仕事です。だからこそ、伝える力・聞く力が評価されます。

Excelは入社後に伸ばせます。でも人柄や姿勢は、その場で見られます。
事務職のExcelは「ここまで」で十分。あとは、面接で自分らしさを見せに行きましょう。
採用担当として15年見てきた立場から最後に一言。応募の決断は、Excelレベルではなく「やってみたい」気持ちで決めてOKです。スキルは後から伸ばせます。
あなたの一歩を、採用側として心から応援しています。
自分に合った事務職の求人を探すなら、転職エージェントを使うのが近道です。私が比較した記事も合わせてどうぞ。

「Excelに自信がない」「未経験で不安」という方は、寄り添ってくれるエージェントが心強い味方になります。
未経験から事務職を狙うなら、未経験OK求人に強いアデコや、ワーママ向けのリアルミーキャリアもチェックしてみてください。

