実績がない事務職の職務経歴書|現役採用担当が教える見つけ方・書き方と職種別例文

事務の仕事だと、職務経歴書に書ける実績がない…
\結論!/
事務職に実績がないのではなく、実績がまだ言葉になっていないだけです。
同じ業務でも、書き方でここまで変わります。
これだけでは、担当した規模や工夫、仕事への貢献が伝わりません。
↓「規模・工夫・結果」を加える
大きな売上実績がなくても、
- どのくらい
- どう工夫した
- どう役立った
を書けば、日常業務も実績として伝えられます。
実績が見えない事務の職務経歴書の書き方を、事務職15年・採用担当を兼務する私が、書類を読む側の目線で解説します。
書き込むだけで実績の下書きができる、無料の「事務職の実績発掘シート」も記事の中に用意しました。

書類を読む側から見ると、私が見てきた範囲では、多くの方が経験不足ではなく書き方で損をしています。
一緒に見つけていきましょう。
- 採用担当が事務職の職務経歴書で見ている場所
- 実績がない状態から実績を見つける6ステップ
- 数字がなくても実績にできる3つの書き方
- 一般事務・営業事務・経理など職種・状況別の例文5本
- 実績がない人ほどやりがちなNG例5つ
【結論】職務経歴書に書く事務の実績は売上や表彰だけではない

最初に、いちばん大事な結論からです。
職務経歴書の「実績」は、売上・表彰・数値目標の達成だけではありません。
日々の業務のなかでの工夫・改善・継続も、採用担当にとっては立派な実績。
むしろ事務職の書類では、そちらのほうが評価の中心になります。
「実績」と「担当業務」「自己PR」の違いを整理する
まず、混同しやすい3つの言葉を整理します。
- 担当業務:何をしていたか(例:請求書の発行)
- 実績:どう取り組んで、何が変わったか(例:確認表を作って差し戻しが減った)
- 自己PR:その経験から言える自分の強み(例:仕組みで防ぐ正確性)
つまり実績とは、担当業務に「取り組み方」と「変化」を足したものです。
「担当業務しか書けない」と感じるのは、取り組み方と変化をまだ言語化できていないだけです。

この違いが分かると、書ける材料は一気に増えますよ。
数字がなくても実績になる3つのパターン
実績の形は、大きく分けると3パターンあります。
- 数字で語れる実績(件数・頻度・期間など)
- 結果は不明でも、工夫した行動が語れる実績
- ルーティンを正確に続けたこと自体が語れる実績
3つのどれかに当てはめれば実績は書けますので、数字がない方も安心してください。
それぞれの具体的な書き方は、このあと例文つきで紹介しますね。

工夫や継続でもいいなら、私にも何か書けるかもしれません。

書けますよ。
まずは採用担当が書類のどこを見ているかを知ると、探す場所がはっきりします。
採用担当は事務職の職務経歴書のどこを見ている?

ここからは、書類を読む側の頭の中を公開します。
見ている場所が分かれば、実績としてアピールすべきものも見えてきます。
最初に見るのは応募先の仕事との共通点
採用担当がまず探すのは、自社の仕事内容と重なる経験があるかです。
華やかな実績よりも、「うちの仕事と同じことをやってきた人か」を先に確認します。
たとえば請求書発行がある会社なら、請求書に触れた経験の有無を見るわけです。
だからこそ、応募先に合わせて書く業務を選ぶことが大切になります。

派手さで勝負しなくていい、というのは事務職の書類の大事な前提です。
担当範囲・業務量・使えるツールの3点セット
共通点の次に見るのが、仕事の解像度です。
具体的には、この3点を確認しています。
- 担当範囲:何人分・何部署分の業務を任されていたか
- 業務量:月に何件・1日に何件くらい処理していたか
- ツール:Excel・会計ソフトなど、何をどのレベルで使えるか
この3点が書いてあると、入社後の働きぶりが具体的に想像できるんです。
逆に「事務業務全般」とだけ書かれた書類は、判断材料がなくて評価のしようがありません。
「うちでも同じように働けるか」という再現性
採用担当が最後に確認するのは、再現性です。
再現性とは、その働き方をうちの会社でも繰り返せるかという視点のこと。
たまたまの成果より、仕組みや習慣に裏付けられた行動のほうが再現性は高く見えます。
「ミスが少なかった」だけでは、たまたまかどうか判断できません。
「二重確認を習慣にしていた」「確認表を作った」と書かれていれば、再現できる根拠になります。

工夫や継続が実績として評価されるのは、この再現性につながるからなんですね。
私が書類選考で実際に読む順番
参考までに、私が1通の職務経歴書を読むときの実際の順番を公開します。
- 職務要約:最初の数行で「どんな事務をしてきた人か」をつかむ
- 直近の職務内容:業務の具体度と、応募先との共通点を探す
- 数字と担当範囲:件数・頻度・人数など、量の裏付けを確認する
- 自己PR:職務内容とつながっているか、言葉だけになっていないかを見る
注目してほしいのは、自己PRを読むのは一番最後という点です。
職務内容の欄に具体性がないと、どれだけ立派な自己PRも根拠のない言葉に見えてしまいます。
実績は自己PR欄ではなく、職務内容の欄でこそ光るんです。

読む順番は、会社や担当者によって違いはありますが、大きな流れは似ています。職務内容の具体化が最優先ですよ。
実は、書類選考をしていて今でも印象に残っている職務経歴書があります。
書いてある内容自体は間違っていないのですが、してきた業務がただ並んでいるだけの書類でした。
「〇〇を担当」「〇〇を実施」という言葉が続くばかりで、その方がどんな姿勢で仕事に向き合い、どんな工夫をしてきたのかが、読んでいてまったく想像できなかったんです。
実績が書けないのではなく、経験を言葉にできていないだけなんだ、と気づいたのはこのときでした。
実績がない事務職の実績を見つける6ステップ

見る場所が分かったところで、実績の見つけ方に入ります。
順番にやれば誰でも材料が出てくる、6つのステップです。
ステップ①:担当業務を全部書き出す
最初のステップは、思い出せる業務を全部書き出すことです。
このとき、実績になるかどうかは考えずに書き出すのがコツですよ。
電話応対、来客対応、データ入力、備品発注、郵便物の仕分けまで、小さな業務も残らず出します。
「こんなの誰でもやっている」と自分で削らないでください。
業務の呼び方が分からないときは、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)で仕事内容の言語化例を見るのも助けになります。
ステップ②:件数・頻度・期間・人数を加える
書き出した業務に、数字を足していきます。
「請求書発行」なら「月に約80件」、「電話応対」なら「1日約20件」という形です。
正確な数字が分からなければ、「約」や「平均」を付けた概算で十分ですよ。
何年続けたか、何人分の業務だったかも数字になります。

このひと手間だけで、書類の説得力は見違えますよ。
ステップ③:困っていたことを思い出す
次は、業務のなかで困っていたことを思い出します。
ミスが起きやすかった作業、時間がかかっていた作業、よく質問された内容。
困りごとは実績の種そのものなので、遠慮なく書き出してください。
困っていない業務からは、工夫は生まれません。
つまり困りごとの数だけ、実績の候補があるということです。

困っていたことならたくさんあります。
それが実績につながるんですか?

つながります。
困りごとに対して何をしたかが、次のステップで実績の形になります。
ステップ④:工夫した行動を書き足す
困りごとに対して、自分がとった行動を書き足します。
確認表を作った、手順をメモにまとめた、先輩にやり方を聞いて仕組みを変えた。
どんなに小さくても意図のある行動なら実績の材料になります。
「言われたとおりにやっただけ」と感じる業務でも大丈夫です。

正確に続けるために自分なりに気を付けていたことがあれば、それも工夫のうちですよ。
ステップ⑤:変化・評価・続いていることを添える
工夫のあとに何が変わったかを添えます。
- ミスや差し戻しが減った
- 作業時間が短くなった
- 後輩への引き継ぎがスムーズになった
人からの言葉も変化の証拠になります。
「助かると言われた」「あなたに聞けば分かると頼られた」も立派な評価です。
そして見落としがちなのが、自分の作った仕組みが今も使われているという事実。

続いていること自体が、良い仕組みだった何よりの証明になります。
ステップ⑥:応募先の求人票から逆算して選ぶ
最後のステップは、書く実績の取捨選択です。
ここまでで出てきた材料を全部書くのではなく、応募先の求人票にある業務から逆算して選ぶんです。
求人票の仕事内容欄に「請求書発行」とあれば、請求書まわりの実績を優先します。
「電話応対多め」とあれば、電話対応の工夫を前に出します。
採用担当が最初に探すのは応募先との共通点でしたよね。
求人票は、何を書けば読んでもらえるかを教えてくれるカンニングペーパーなんですよ。

同じ職務経歴書を全社に使い回すより、実績の並べ替えだけでも応募先ごとに変えると通過率が変わります。
ここまでの6ステップを、書き込むだけで進められる無料ツールを用意しました。
担当業務・件数や頻度・困りごと・工夫・変化の5つを入力すると、実績文の下書きが完成します。
5つの欄をうめると、実績文の下書きが完成します(登録不要・無料)
実績文ができたら、職務経歴書に入れてみましょう。
上のツールで作った文章は、職務経歴書テンプレートの「実績・工夫」欄に入れられます。採用担当メモつきなので、初めて作る方でも迷いにくい書式です。
数字の実績なしでも書ける3つの書き方|事務職の型

発掘した材料は、型に当てはめれば実績文になります。
材料のタイプ別に、3つの型を紹介しますね。
型①:数字がある業務は「課題→行動→結果」で書く
件数や頻度の数字が出てきた業務は、この型がいちばん強いです。
課題→行動→結果の順に1〜2文でまとめるだけで、実績文が完成します。
請求書の宛先間違いによる差し戻しが起きていたため(課題)、発行前の二重確認リストを作成(行動)。運用開始後は差し戻しの連絡がほぼなくなりました(結果)。
結果の数字が正確に分からなくても、「減った」「なくなった」という変化の表現で成立します。

数字は課題や行動の側に入っていれば十分です!
型②:結果が分からない業務は「担当範囲→工夫→周囲の変化」で書く
工夫はしたけれど、結果がどうなったか分からない。
その場合は、結果の代わりに周囲の変化を置く型を使います。
部署内3名で分担していた備品発注を担当(担当範囲)。
発注品と時期の一覧表を作って共有したところ(工夫)、他のメンバーからも「発注漏れの心配が減った」と言われるようになりました(周囲の変化)。
人からの言葉や頼られた場面は、結果が測れない業務の強い証拠になります。

「ありがとうと言われた」で終わらせず、何に対して感謝されたかまで書くのがポイントです。
型③:ルーティンだけなら「業務量→正確性→継続期間」で書く
「工夫らしい工夫もなく、同じ業務の繰り返しだった」という方の型です。
ルーティン業務は、量と正確さと続けた長さで実績に変わります。
月約300件の受注データ入力を担当(業務量)。入力後に必ず元伝票と照合する手順を守り(正確性)、3年間この業務を継続しました(継続期間)。
同じ精度で長く続けること自体、誰にでもできることではありません。
採用担当は「うちでも同じように働いてくれる」という再現性をここから読み取りますよ。

ルーティンしかない私でも、この型なら書けそうです。

ルーティンを続けた人にしか書けない実績です。
自信を持って書いてくださいね。
事務職の実績を数字で具体化する方法|使えるのは5種類

型が分かったら、説得力を仕上げるのは数字です。
事務職の職務経歴書で使える数字の種類と、使うときの注意点をまとめます。
実績に使える数字は5種類ある
売上の数字がなくても、事務の仕事は数字の宝庫です。
使えるのは次の5種類。
- 件数:請求書を月約80件発行、伝票を月約200件処理
- 頻度:1日約20件の電話応対、週1回の会議資料作成
- 期間:3年間継続、繁忙期の2カ月間
- 規模:従業員50名規模、営業担当5名分のサポート
- 範囲:3部署分の経費精算、支店2拠点分の取りまとめ
件数・頻度・期間・規模・範囲の5種類を覚えておけば、どれかは必ず当てはまります。
1つの実績に2種類以上入ると、具体性は一段上がりますよ。
数字は盛らない|概算には「約」「平均」を付ける
数字を使うときの絶対ルールは、盛らないことです。
数字は、面接で詳しく聞かれることがあります。説明できない数字を書くと、書類全体の信頼を損ねるおそれがあります。
正確に思い出せない数字は、「約」「月平均」を付けた概算にしてください。
概算であることが伝わる書き方は、誠実さの表現でもあります。

読み手も「約80件」を疑ったりはしませんから、安心してくださいね。
社外秘の数字は範囲でぼかし、なければ定性でいい
「会社の数字を書いていいのか不安」という声もよく聞きます。
売上額や取引先名など社外秘にあたる情報は、範囲表現に変えても守秘義務に触れる場合があります。社内規定を確認し、迷う数字は書かずに定性的に表現しましょう。
処理件数や頻度も、会社によっては開示できない場合があります。社内規定を確認し、特定につながらない範囲で書きましょう。
そして大前提として、数字が本当に見つからないなら無理に入れなくて大丈夫。
数字を捏造するくらいなら、型②や型③のような定性的な書き方のほうがはるかに評価されます。

数字は説得力の道具であって、目的ではありません。正直に書ける範囲で使えば十分ですよ。
【職種・状況別】実績がない事務職の職務経歴書の例文5本

ここからは、職種・状況別の例文をBefore/After形式で5本紹介します。
自分の職種に近いものを、書き換えのお手本にしてくださいね。
一般事務の例文|「事務業務全般」から抜け出す
一般事務でいちばん多いのが、「事務業務全般」で終わっている書類です。
↓「規模・工夫・結果」を加える
書いてある業務自体は、BeforeもAfterもほぼ同じです。
数字と工夫を足しただけで別人の書類に見えるのが分かると思います。

「事務業務全般」の書類は、悪い印象ではなく「判断できない」書類なんです。判断材料さえあれば、会いたい人はたくさんいるんですよ。
営業事務の例文|営業を支えた量と仕組みを見せる
営業事務は、支えた人数と処理量が最大の武器になります。
↓「規模・工夫・結果」を加える
「誰を」「どれだけ」支えたかを数字で示すと、営業事務の価値は伝わります。
営業の成果は書けなくても、営業が動きやすくなった仕組みは自分の実績ですよ。
経理事務の例文|日常業務と決算対応を分けて見せる
自分が実際に経験した業務を、機密情報を除いて例文化しました。
↓「規模・工夫・結果」を加える
経理は、日常業務と決算期の対応を分けて書くと担当範囲の広さが伝わります。
使っていた会計ソフト名を書き添えると、応募先との共通点も作りやすいですよ。
総務・人事事務の例文|人数と改善で見せる
総務・人事は業務が幅広いぶん、ぼんやりした書類になりがちです。
↓「規模・工夫・結果」を加える
対応した人数と改善した仕組みの2本立てで書くと、幅広さが強みに変わります。
「全般」で片づけず、代表的な業務を2〜3個選んで具体化するのがコツです。
未経験・ブランクありの例文|前職と今の行動でつなぐ
事務が未経験の方やブランクがある方は、書き方の発想を変えます。
↓「前職・強み・今」でつなぐ
前職の経験は、お金と数字を正確に扱った証拠として事務につながります。
ブランク期間の学習や資格の勉強も、「今も行動している」という強い材料です。
「実績は特にありません」とだけは、絶対に書かないでくださいね。
未経験の方は、職務経歴書とセットで出す履歴書の書き方も差がつくポイントです。

実績がない人ほどやりがちな職務経歴書のNG例5つ

例文のあとは、逆にやってはいけない書き方です。
実績がないと焦っている人ほど、この5つにはまりやすいので注意してくださいね。
NG①:実績を盛る・数字を作る
いちばんやってはいけないのが、実績や数字の水増しです。
盛った実績は、面接で詳しく聞かれた際に説明できなくなる可能性があります。
「その改善は具体的にどう進めたんですか」と聞かれて答えに詰まると、書類全体の信頼が消えます。

小さくても本当の実績のほうが、面接で堂々と話せるぶん強いんですよ。
NG②:「貢献しました」で終わらせる
「業務効率化に貢献しました」という締めの一文、書いていませんか。
何をしてどう変わったかがないと、「貢献しました」は中身のない飾り言葉に見えてしまいます。

貢献という言葉を使う前に、行動と変化を具体的に書いてください。
NG③:業務名の羅列だけで終わる
「電話応対、来客対応、データ入力、ファイリング」と業務名を並べて終わるパターンです。
羅列だけの書類は、何ができる人か判断する材料がゼロなんです。
全業務を具体化する必要はありません。
応募先に関係の深い業務を2〜3個選んで、数字と工夫を足してください。

残りの業務は羅列のままでも大丈夫ですよ。
NG④:根拠のない「ミスゼロ」「正確性に自信」
「ミスゼロを達成」「正確性には自信があります」という言葉だけの主張も要注意です。
採用担当は、根拠のない断言ほど疑って読みます。
ミスがなかったなら、ミスを防ぐために何をしていたかをセットで書いてください。
「入力後に元伝票と照合する手順を守った」という一文があるだけで、同じ主張が事実に変わります。

「ミスゼロ」と書く人より、「ミスをこう防いでいた」と書く人のほうが信頼できます。
人はミスをする前提で仕組みを作れる人が、事務職ではいちばん強いんです。
NG⑤:応募先と関係ない実績を目立たせる
せっかくの実績も、置き場所を間違えると逆効果です。
たとえば経理事務の応募で、イベント企画の実績を最初に大きく書くケース。
応募先の業務と遠い実績は補足程度に回すのが正解です。
書類の一等地には、求人票から逆算した実績を置いてください。

実績の価値は中身だけでなく、並べる順番でも決まりますよ。
実績なしの職務経歴書でよくある質問7つ

最後に、実績がない方からよく受ける質問にまとめて答えますね。
Q1. 職務経歴書の実績欄は空欄のまま出してもいいですか?
空欄はおすすめしません。
実績欄が空欄だと、採用担当が働きぶりを判断する材料が少なくなってしまいます。
この記事の6ステップで見つけた工夫や継続を、1つでいいので書いてください。

どうしても独立した実績欄が埋まらない場合は、実績欄を設けず職務内容に統合する書式でも問題ありません。
Q2. 実績の数字を覚えていない場合はどう書けばいいですか?
概算で大丈夫です。
「約」「月平均」を付けて、正直な概算として書けば誠実さは伝わります。
それでも分からなければ、数字なしで型②や型③の書き方に切り替えてください。
Q3. チームの成果を自分の実績として書いてもいいですか?
書けますが、自分の役割を明確にするのが条件です。
「チームで残業削減を達成」ではなく、そのなかで自分が何を担当したかまで書きます。
「私は業務一覧表の作成を担当し」のように役割を添えれば、チームの成果も立派な実績です。

役割をぼかしてチームの手柄を全部書くと、面接の深掘りで苦しくなるので注意してくださいね。
Q4. ルーティン業務しかない事務でも実績は書けますか?
書けます。
ルーティンは、業務量→正確性→継続期間の型に当てはめてください。
「月約300件の入力を、照合手順を守って3年間継続」という形です。
Q5. 短期離職の場合でも実績は必要ですか?
在籍が短くても、職務内容と取り組み方は書いてください。
短期間だからこそ、何を任されどう取り組んだかで働きぶりを示す必要があります。
「3カ月で受注入力の手順を習得し、1人で処理できるようになった」という書き方なら、短期でも成立します。

実績という言葉に構えず、事実を具体的に書くことを優先しましょう。
Q6. 実績と自己PRは同じ内容でもいいですか?
土台は同じで構いませんが、役割を分けてください。
職務経歴の実績は事実の記録、自己PRは事実から導いた強みの主張です。
実績「確認表を作って差し戻しを減らした」に対し、自己PRは「仕組みで正確さを保つ工夫ができます」とまとめる形ですね。

同じ文章をコピーして2カ所に貼るのだけは避けましょう。
Q7. 複数社ある場合は全部の会社の実績を書くべきですか?
全社に同じ濃さで書く必要はありません。
応募先に近い経験のある会社を厚く、遠い会社は簡潔にが基本です。
直近の会社と、応募先との共通点が多い会社に数字と工夫を集中させてください。

古い会社は在籍期間と担当業務の要約だけでも大丈夫ですよ。
まとめ|実績がない事務職の職務経歴書は見つけ方と書き方で変わる

最後に、この記事の要点を整理しますね。
- 事務職の実績は売上や表彰だけでなく、工夫・改善・継続も含まれる
- 採用担当が見るのは応募先との共通点・具体度・再現性
- 実績は6ステップで発掘し、求人票から逆算して選ぶ
- 数字がなくても3つの型に当てはめれば実績文は書ける
- 数字は盛らず、「約」「平均」の概算か定性表現で正直に書く
実績がないと感じていたものの正体は、まだ言葉になっていない毎日の仕事ぶりでした。
まずは実績発掘シートに担当業務を書き出すところから始めてみてください。
書き出した実績が形になったら、次の段階は自己PRへの変換です。
選ぶだけで自己PR文の下書きが作れる無料ツールも用意しているので、続けて使ってみてくださいね。

「1人で仕上げるのは不安」という方は、転職エージェントの無料添削を使う手もあります。
求人数が多く書類添削まで無料のリクルートエージェントなら、応募先に合わせた直し方まで相談できますよ。

「実績がない」と思い込んでいただけで、書けることが意外とあると分かりました。

その気づきが書類の一歩目です。あなたの毎日の仕事は、言葉にすれば必ず武器になりますよ。


